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2007年3月 5日

US日記20 ~USS JFK~

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アメリカの空母ジョン・F・ケネディ (USS John F. Kennedy, CV-67)である。
全長320メートル!めちゃくちゃ巨大である。あの戦艦大和でさえ263メートルである。

基準排水量61,000 t
満載排水量81,430 t
全長320.6 m
全幅76.8 m


なんでも既に退役が決まっており、最後のボストン寄航とのこと。
至る所に「JFK ラスト・チャンス」という看板が掲げられていた。

コレは乗艦するしかない!ということで、さっそくボストン・ベイへ。
空母は巨大だから、港に行けばすぐ分かるさ・・・と、正確な場所も調べずに出かけたが・・・

うーん、すぐそこに空母が見えてるのに辿りつけない。
ここか!と思ってわき道に車を停めて空母の位置を確認。ありゃ、まだ全然遠い・・・。
こんな巨大な艦を今まで見たことがなかったので、どうも距離感が掴めない。
というわけで、かなり迷いながらも到着。

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寒い!空母のそばに着いたはいいが、長ーーーーい行列。
空港と同じ金属探査機のゲートを通らなければならず、このため大混雑。
上の写真を撮ってから、空母にたどり着くまでたっぷり一時間。
凍えるかと思った。

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こんな感じで、巨大な建物を通過して空母へ。古い海軍の建物らしい。
さすがに露天はなかったが、左のテントではコーヒーが$2で売られていた。
さっそく買って体を温める。

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というわけで、ゲートを通過してやっと艦の横に到着。何となくワクワク。
それにしてもやっぱりデカイ。

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何はともあれさっそく乗り込むべし。
ここは空母の中に格納している飛行機を甲板へ上げるエレベータ部分。
大きな扉の中に戦闘攻撃機が多数格納されている。
「昔プラモデルで作ったっけぇ。」「ここはこうなってるのかぁ・・・」と感激。

格納庫の中はかなり広い。空母って中はほとんど「がらんどう」?

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ありました。F/A-18 ホーネット。思っていたより小さい。
数年前ならF-14 トムキャットが見られたのかなぁ・・・・残念。
全部載せきれないが、その他、ミサイルやら色々な装備が紹介されていた。

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さて、飛行甲板へ。飛行機を運ぶ巨大なエレベータに乗って上へ行く。
左の写真は、まさにこれから上がるところ。右の写真はそれを外から撮ったもので、スルスルっとあっという間に上甲板へ。

みんな、ディズニーランドのアトラクションを楽しんでるかのようで、上にいた海軍士官も何やらジョークを飛ばし、それに呼応して観衆も盛り上がっていました。
さすがに意味が良くわからなかったなぁ。

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さて、甲板に着いたが・・・・
ひ、広い・・・。 さすが320メートル。向こう端が見えない。
ドーンとそびえる艦橋。果てしなく続く甲板。やっぱデカイなぁ(さっきから、こればっか)。
幅は狭いのかと思ってたけど全然そんな感じがしない。
意外だったのが、アスファルト。せいぜい空港の滑走路程度のアスファルトをイメージしていましたが、全然別物。とにかくかなり摩擦係数が高くて、思っていたより大き目のランダムな凹凸で覆われていました。

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これはカタパルト。
空母から戦闘機が飛び立つ時は、さすがに300メートルでも距離が短いため、自力で飛び上がることは出来ない。そのため、このカタパルトという装置で、戦闘機を強引に高速で打ち出す。
実用的なカタパルトはアメリカしか開発できていないそうな。

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しかし、とにかく寒い。甲板の上は吹きざらしなので、超寒い!
そろそろ降りるとしますか。

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こんな感じで、エレベータがせり上がってきます。
右は降りているところ。

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別の格納庫の壁には、ジョン・F・ケネディの言葉が綴られていました。
1963年のアナポリス海軍兵学校での演説からの引用とのこと。
こういう言葉を訳するのって難しいな。こんな感じかな。

「私は、これ以上のキャリアを得ることは想像できない。今世紀、価値ある人生を為すために、何をしたかと問われるかもしれないが、誰もが多くのプライドと確信を持って、これに答えることが出来ると私は考えている。"私はアメリカ合衆国海軍に仕えたのだ"と」

こういうクサイ言葉がドーンと掲げられてるのも、なかなか面白い。
みんな真剣に読んでました。日本じゃありえないな、という感じ。

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というわけで1時間ほどの見学を終えて降りてきました。
もう少し暖かければ、もっと甲板上に居たかったのだが、とにかく寒すぎた。

今まで、日本に居た時も含め、いわゆる軍艦には初めて乗ったわけだが、一切の虚飾を廃したその無骨さが、非常に新鮮であった。
アメリカの空母に乗ることは、そうそう無いだろうから、結構良い経験になったのではないかと思う。

ちなみに写真は百枚以上撮影。失敗したのや余計なのも含めて以下で全て見られます。
JFKアルバム

投稿者 abeshin : 2007年3月 5日 09:43

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