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2001年11月10日

DVD Videoを作ろう!

以前にも紹介したが、私は DV Camera で撮影したビデオ素材をパソコンで編集し、ライブラリー化している。 素材のほとんどは子供達なのだが、自慢ではないが、Adobe Premiere, Adobe After Effects, 3D Studio Max などを駆使し、かなり凝った作品となっている。
ブルー・バック撮影までやってしまったからなぁ。

ところが!である。

子供達がこのビデオをエラく気に入っているようで、何度も何度も見ているようである。特にディズニーランドに行った時の作品は何十回も見たらしい。
当たり前だが、それだけビデオ・テープを繰り返し繰り返し、ビデオ・デッキ内のヘッドに擦り付けると磨耗も激しい。テープは伸び伸び、ノイズはザラザラ・・・・
おまけに、マスター・ビデオでそれを繰り返したもんだからもう大変!
マスターが消滅すれば、作品がこの世から消えてしまう!

こりゃいかん!である。

なんとか我が作品を守るために手を打たねば!


という訳で、早速色々買いこんできた。

左から、

・Panasonic製 DVD RAM/R ドライブ
・Sonic製 DVD オーサリング・ソフト DVDit!
・Canopus製 MPEG2 Hardware Encode Board MTV-1000

である。

DVD を作成するためには、元の素材を MPEG2 という動画圧縮形式に変換する必要がある。
実は一番時間がかかるのがこの MPEG2 変換である。
例えば 20 分くらいの短めの作品を MPEG2 の高画質で変換すると、ナント何と10時間も費やしてしまう場合があるのだ。
そんな時間はもったいないし、あるわけも無い!こういうのはお金で解決するしかない。

そこで Canopus MTV-1000 の登場である。
MTV-1000 は S 端子、及び音声入力がついており、そこから直接 MPEG2 に落とし込むことができる。
過去に作成した作品は、ビデオデッキで再生し、それを取り込むことにした。

しかしこのボード一番の利点は、ボード搭載の Hardware MPEG2 Encoder を利用して、どんな AVI File も実時間で MPEG2 に変換可能なことである
つまり、DV Camera で撮影し、編集した DV Codec の AVI を 20 分なら、そのまま 20 分で変換可能なのである。しかもハードウェア・エンコードにしてはトップクラスの非常に綺麗な画質である!

オーサリング

過去の素材を DVD に移す前に、一本作品を作ることにした。
素材は去年、実家の家族と松島旅行に行ったモノ。DV に撮りっ放しで放置されていたソースである。
DV Tape には 60 分くらい収められていたが、これを編集により 20 分くらいにの作品にする。 いつものことだが、まずクレジットを作成する。
まぁ、何と言うか映画の初めに出てくる「20世紀FOXのファンファーレ」とか、「東映の海飛沫」のようなものである。
これには 3D Studio Max を使い、3D 動画を作成した。スターウォーズからファルコンを借用している。

泰我(たいが)と風香(ふうか)をもじって「たいふう」ということで、Video Factory Tai-Fuhのクレジットの完成である。
動画でなくて残念だが、ファルコンがVideoのoの穴の中をくぐって飛び去る30秒程のものである。
バック・ミュージックはファンファーレということで、ディズニー・ランドの前のパレードであるファンテリュージョンのオープニングに使われている音楽を借用した。

さて、お次はオープニングである。今回作成するビデオを1分くらいのモノにまとめたものである。
この部分は特に After Effects で色々な効果を演出するために、非常に時間がかかる。

動画でなくて本当に残念だが、エレキ・ギターの小切れ良いサウンドをバックに、かなりハイテンポで画像が流れ、そしてあるものはクルクル回転してアウトしていく。

という訳で、DVD Video というものを始めて作ってみたが、やはり高品質な画像が何よりである。
また、再生は無接触で行われることから、ビデオが経年劣化しないというのが一番の利点である。

実家にも1本送ってあげた。
「うわぁー映画みたい。プロの作品みたい!」という返事がきた。
そりゃ、手間暇かけてるからねぇ!

投稿者 abeshin : 2001年11月10日 00:43

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