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2010年7月24日
続・スター・ウォーズとドロイド達
前のエントリー「スター・ウォーズとドロイド達」の続き。
ちなみに、トップの画像を何故これにしているかといえば、スター・ウォーズ・シリーズで一番衝撃を受けたシーンだからだ。
当時はまだ中学生。悪の権化だったダース・ベイダーが、主人公ルーク・スカイウォーカの父だと!?と、非常に衝撃を受けた記憶がある。
さて、前のエントリーではEpisode IIIで、C-3POの記憶が消されたところまでを書いた。
次は、時系列的にはスター・ウォーズの第一作であるEpisode IVだ。
一体どこまで整合がとれているのか、興味津々だ。
Episode IV
Episode IIIの最後のシーンと錯覚してしまう程、似たようなシーンでR2-D2とC-3POが登場する。
Episode IIIから約20年後だが、当時と全く同じか、同形の宇宙船に乗っているようだ。
その後、宇宙船はスター・デストロイヤーに拿捕されてしまい、ダース・ベイダーが乗り込んでくる。
しかし、ドロイド達は間一髪のところで脱出。
緊急脱出ポッドはオビ=ワン・ケノービの住む タトゥイーンに向けて発射される。 タトゥイーンにはオビ=ワンに見守られて育った、ダース・ベイダーの息子であるルーク・スカイウォーカーも住んでいる。
偶然にもドロイド達はルークに引き取られる。
そしてそのまま、運命に導かれてオビ=ワンのもとに引き寄せられるのである。
この辺のくだりは、随分と偶然が重なってルーク、オビ=ワン、ドロイド達と全員集合したなという感じもするが、レイアはオビ=ワンに助けを求めるためタトゥイーンへR2-D2を送りだしたのだし、もしR2-D2が直接オビ=ワンに辿りつたいとしても、やはりオビ=ワンは「時が来た」とみてルークを宇宙へ引っ張り出しただろう。
Ep.3のこのシーンを見てもわかるが、オビ=ワンもR2-D2とはかなりの数の戦闘をくぐり抜けている。
ところが、Ep.4のオビ=ワンはR2-D2もC-3POも全くの初対面といった感じ。
いや、ここはR2-D2もオビ=ワンも、複雑な過去をルークに知られまいとして、お互い知らないフリをしているのだろうか (にしても、このシーンでは、オビ=ワンは父・アナキンの話をし出し、父親の使っていたライトセイバーまで渡すのである。ついでにR2-D2も父親と一緒に戦ったと言っても良かったのではないかと思う)。
この後、2人とドロイド2台はハン・ソロの駆るファルコン号でデス・スターへレイア姫救出に向かう。
ファルコン号内に隠れているのだが、トゥルーパー達は見つけられずにいる。
しかし、ダース・ベイダーは何かを感じているらしく、「何かを感じる。昔同じものを・・・・」とつぶやく。
かつて自分が作ったC-3POや、一緒に戦ったR2-D2に出会うシーンはあっただろうか?
そういった観点で見ていたが、結局Ep.4ではダース・ベイダーがドロイドと会うシーンは無かった。
そして終盤。なんと、ルークのX-WingにR2-D2が搭載される。つまり、親子2代に仕えることになるのである。
Ep.1-3でダース・ベイダーとR2-D2が数々の戦歴を上げたように、ルークとR2-D2のコンビもデス・スター破壊で華々しいデビューを飾ることになる。
なお、このデス・スター攻撃の際は、背後から、かつての主人であるダース・ベイダーから攻撃を受けている。
記憶を消されていないはずのR2-D2は、いったいどんな思い?でルークをアシストしているのだろうか?
Episode V
Ep.5でもコンビを組むR2-D2とルーク。
その後、ヨーダの住むダゴバ星へ。
ところが、ここでも不思議なシーンが展開される。
ヨーダは全くR2-D2の事を覚えていないようだ。上のシーンでは懐中電灯の取り合いで喧嘩にさえなっている。
はて、オビ=ワンといい、ヨーダといい、一体どうしたのだろうか?
このEp.3のシーンでも分かる通り、ヨーダとR2-D2は何度も顔を合わせているはずである。
なぜ、知らないふりをする必要があるのだろうか? 長い年月が単純にドロイドの存在を忘却の彼方に追いやったのだろうか。
非常に分かりずらいが、このシーンも実は「再会」のシーンである。
自分で作ったC-3PO(チューバッカが背負っている)にダース・ベイダーが二十数年ぶりに再会を果たしているのである。
ところが、ダース・ベイダーの態度はそっけないもので、C-3POは全く眼中に無いようである。
Episode VI
Ep.6は、取り上げるべきドロイロ達の行動は無い。
ストーリとしては大活躍しているのだが、オビ=ワンやダース・ベイダーなど、Ep.1-3の出来事をを引きずる様なシーンは一切無い。
どこかで、ダース・ベイダーとR2-D2の再会があるのではないかと探したが、結局一度も顔を合わさずじまい。ちなみに、下が最後に一緒に居たシーンだ。
上の画像はEp.3のラスト近くのものだ。
意外と思われるかもしれないが、R2-D2はダース・ベーダと化してしまったアナキンにも、暫くの間、忠実に仕えているのだ。最後までダース・ベーダと行動を共にし、信頼を受けていたのはR2-D2なのだ。
もし、ダース・ベーダがオビ=ワンに倒されなかったら、ダーク・サイドに落ちたドロイドとして名を馳せた?のかもしれない。
総括
さて今回、ドロイド視点でEp.1~Ep.6とエピソード順に見てみたが、Ep.4以降やはり無理がある。
Ep.1~Ep.3でC-3POやR2-D2に絡んでいた面々は、何故か完璧にEp.4で忘れてしまっているようである。
C-3POのようにドロイドの記憶を消すのは容易だが、ジェダイ達の記憶もあっさり消えているというのが非常に不思議に見えてしまう。
その辺、違和感がないようにEp.3でうまく辻褄合わせをして欲しかった。
ジョージ・ルーカスはEp.4制作当時、既にEp.1~3の構想、あらすじも考えてあったと言う。
言われてみれば、確かに自分にも覚えがある。
Ep.4公開時、自分はまだ小学生だったが、何故ダース・ベーダがあんな格好なのかという疑問に、オビ=ワンと火山で戦って負けて大火傷した、というのを何度となく聞いていた。
そこまで構想があったのであれば、Ep.4-6作成時、もう少しドロイドの扱いを考えられなかったのかなと思う。
例えば、最後に改心した後でもいいが、ダース・ベイダーとR2-D2が再会し・・・・なんてシーンがあれば面白かったのだろうと思う。
投稿者 abeshin : 2010年7月24日 17:51