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2003年1月12日

阿部発電所

かなり前のTopicsだが、ガス代が馬鹿にならないのでヒートポンプ(要は冷房エアコンの反対)でお湯を沸かすシステムを導入した話を書いた。
さて、これはその顛末記だがまずは下の写真。

左側が屋外にあるヒートポンプと400リットルのタンクである。
非常にうまいことに、和室と浴室の間に丁度タンクがすっぽり隠れる凹みがあるので、そこに設置した。
はじめからそこにタンクを置くつもりだったかのように凹んでいるのである。
(建てた時は全くその気は無くて、ちいさな物置でもおこうと思っていた)

ここから家中にお湯が供給されるのだが、右側は脱衣所にあるコントローラだ。
ここにお湯の状況や、深夜電力時にヒートポンプを最大稼動させるための設定などを行う。


ガス代激減したが・・・・

というわけでかれこれ2年近くこれを稼動させている。
当初1万5千円もかかっていた鬼のようなガス代は2千円まで減った。ガスの基本料金は1500円だから、月500円しかガスを消費していない。

と、思うとこの僅か2000円のガス代が煩わしい。ガスは煮炊きに使っているだけである。
「エーイ!いっそのことガスをやめてしまえ!夢のオール電化だ!」
ということで、そそくさとガスの契約を打ち切り、ガスレンジの代わりにIHの電磁調理レンジに切り替えた。

H電磁調理器は初めてだが、200V電源が必要である。
それにしても凄い!とにかく早いのである。
やかんに水を入れて最大パワーでONにする。さて、ちょっと小便でも・・・・とトイレに行って帰ってくるともう沸いている。
電気代を気にする向きがあるが、熱効率が非常に高いので稼働時間が非常に短く済むため、それほど電気代がかかるわけでもなさそうである。


阿部発電所

さて、もう何をしたかお分かりだと思う。
やってしまいました。

我が家は南向きで建っており、屋根も全てが南向き。
上の写真では半分しかうつってないが(隣の家がかぶっていて家全体を写真撮影できない)、右側の写真に写っていない隠れている部分にも一面に太陽発電パネルを20枚ほど敷いた。
右の写真はパワーコンディショナーで、発電した電気を家中に供給したり、余った場合は電力会社へ売る制御を行っている機械である。こいつ自身、発電された電気で稼動しており、夜は電池切れの様に動かない。 常に現在の発電量をモニタしており、外の太陽の具合に連動してパタパタ値が変わるので、外を見なくても晴れているのか、曇っているのかが分かり面白い。

電力会社が設置していったメータだが、ちゃんと「東京電力→お客様」(買電)というのと「お客様→東京電力」(売電)という別物がつながっている。
お昼に眺めていると、買電のメータはほとんど動かない。売電だけが動いている。(ウム、いい兆候だ)
ところが、家の中でカミさんが掃除機の電源を入れだすと途端に売電は止まり、買電が動き出す。
さすがに掃除機のような高電力機器は賄えないらしい。

まだ稼動して10日間しか経ってないのだが、100KWhの発電があった。多分1ヶ月すればこの3倍の 300KWh は稼ぎ出してくれるのだろう。また、太陽の低くなりがちな1月でこの値だから、夏はもっと良いことが予想される。
我が家の平均消費電力はだいたい 650KWh 程なので、侮るなかれ、4割以上をこの太陽発電パネルが稼ぎ出してくれるのである。


お金の話

さて、ガスも無くした、電気も半分が発電して賄ってくれる。
なんとも夢のような話だが、本当に夢のような話になるのは10年先である。
というのも、給湯器、太陽発電システム双方合わせて300万円程になる。
さすがにそんな金をドンと出せるほど余裕もないので、ローンにするわけだが、偉いことにカミさんが電気、ガスの請求書をずっと取ってくれていたので、以下のグラフが描けた。

2001年2月は給湯機導入前で、電気代と合わせて3万円近くに達している。
給湯機だけでも百万円近くするので、出費が変わらないようにローン額を設定した。
それは目論見どおりで、2~3千円程度の変動はあるが、2002年12月まで同じような額で推移している。

さて、発電システム導入後の金勘定はまだ請求書が来てないのでなんとも言えないが、一番右端の棒グラフとなることを期待している。
ローン代アップ、電気代4割減、ガス代0で、出費はトントンか、ちょっと下がる。

10年後にはローンがなくなるので、そこでやっと夢のような話になるはずである。
メンテは?故障は?と、いろいろこの通りに行かないかもしれない。(念のため書いておくが、発電パネルは30年以上は持つと言われており、給湯機は10年保証である)
しかし、半分近くの電気を自分で賄っているわけで、少なくとも「私は地球環境に貢献している」、という満足感は得られるのである。

投稿者 abeshin : 2003年1月12日 21:29

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